Eテレでときどき放送している「ターシャの森」。
先日は「遠くて近い日本」、ターシャ・テューダーと日本との意外なつながりについての内容でした。
チャボ
動物好きだったターシャは、チカホミニーという名前のチャボを可愛がっていました。
チャボは鶏の一種で、江戸時代の日本で観賞用、愛玩用として交配され、欧米にも広まりました。
チカホミニーはオランダ産のチャボの一種だったようで、ターシャはいつか日本のチャボを飼いたいと思っていたそう。
残念ながらそれは叶いませんでしたが、ひ孫のエリーとケイティは日本のチャボを飼い始めています。
わざわざ水菜を栽培して食べさせるくらい、大事に飼っています。
日本旅行
ターシャのママ友だったナンシー・スミスさん、息子は大学卒業後に日本で英語を教えていました。
息子に会いに日本に行くのでついてきてと頼まれ、ターシャは1971年、55歳のときに日本にやってきました。
その時の様子を、息子のセス宛の手紙に書いています。
旅館では玄関で靴を脱ぎ、裸足で歩く畳は気持ちよく、分厚いマットを置いて座るのも寝るのも快適であること。
日本食は、マグロやきゅうりをご飯とのりで巻いた料理が大いに気に入ったこと。
器や盛り付けが美しいのはもちろん、野菜の一つ一つが輝いていること。
日本のお風呂で、首までお湯に包まれるのは本当に気持ちがいいこと。
セスは、ターシャが一度だけ訪れた日本を、いつも懐かしがっていたと言います。
奈良の大仏のすごさや、花や木の美しさ、食べ物のおいしさ、何もかも楽しんでとても幸せだったと。
どこよりも心の平穏を感じたとも言っていたそうです。
また、筆は日本のが一番と言っていて、キャップをして大切に使っていたそうです。
ハナショウブ
気品があって大好きだという、ハナショウブ(英語名はジャパニーズ・アイリス)。
日本よりも寒いバーモントで育てるのは難しいそうで、ターシャも苦労したとか。
6月の終わりに花が咲くと、「懐かしい友達と再会したようでうれしい」と言っていたそうです。
絵は生活の一部
ターシャが絵を描くのは、台所で膝の上に紙を置き、鍋を気にしながらというスタイル。
「私の絵は生活の一部。美術館の大作とは違う。それを遠く離れた日本の人たちが愛してくれるのは夢のようだわ」と。
そして、「私がどんなに感謝しているか、日本の方たちにちゃんと伝えてね」という言葉で番組は終わっています。
ターシャは亡くなった今も人気がありますが、ターシャも日本に親近感を持ってくれていたのは嬉しいですね。
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