子供が成長してくると、嫌でも夫と向き合う時間が長くなります。
今まで子どもも含めて家族として過ごすことが多かったのが、1対1の関係になってきます。
夫といい関係を築くコツを、金子由紀子さんのエッセイから読んでみたいと思います。
夫の好み、妻の好み
以前に金子由紀子さんのエッセイ「50代からやりたいこと、やめたこと」を読みました。
そこには夫との関係についても書かれています。
金子さんは中年になってアウトドアの楽しさに目覚めた人。
一方、ダンナさんはピアノと囲碁が趣味のインドア派。
旅先でも、金子さんは山に登ったり、遺跡を見に行ったり、あちこち動き回りたいのに、ダンナさんは温泉に浸かってのんびりしたい。
映画を見るにしても、金子さんが好きなのはSFやファンタジー、ダンナさんは派手なアクションもの。
でも、ダンナさんに自分と同じようになって欲しいとは思わないと言います。
人は遺伝子的に最も遠い相手をパートナーとして選ぶそうです。
自分と異なる要素をたくさん持つ相手のほうが、多様な環境に適応できる子孫を残すことができるからだそう。
ということは、夫婦間で意見が合わないのは、生物としては合理的なのだとか。
一緒に行動も
好みの全く違う金子さん夫婦ですが、一緒に行動することもあります。
食材探しのドライブや、おいしいお店、良さそうなコンサートなどに二人で出かけるそうです。
なんでもかんでも一緒に行動する必要はない。
「基本、お互いの違いを認め合って、それぞれ好きに行動する。
でも、時々は「合流」して、一緒に楽しめることを探し、関係を長続きさせる。」
そこをよく話し合うことが大事だと言います。
夫の家事参加
金子さんのダンナさんは家事をしてくれないわけではないものの、その能力は金子さんから見て低いそう。
料理は野菜炒めとカレーのみ、食器を洗ったら裏に泡が残って床まで濡れる。
でも、ダンナさんが単身赴任になったとき、それほどひどいことにならなかったのを見て、これまで不当に高度な能力を要求していたのではないかと反省したそうです。
夫婦で家事に対するイメージは違っているのが普通で、すり合わせても重なるとは限らない。
金子さんはダンナさんと同じ家事レベルで暮らすのは楽しくないから、自分は自分のやり方で家事をする。
でもそれを彼に強要するのは止めたそうです。
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夫婦といってもそれぞれの個性があり、どうすべきかの正しい答えなんてないのでしょう。
でも参考にはなります。
特に夫の家事参加に対する考えは、なるほどと思いました。
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