夫と亡き義母がよくお参りに行っていたお寺があります。
有名なところではなく、地元の人だけが行くような小さなところ。
後継者不足は中小企業でも問題のようですが、このお寺も例外ではなさそうです。
娘が一人
先々代の住職は一人娘だったので、婿養子を迎えて住職になってもらったそうです。
その先代の住職も一人娘。
この人が今はお寺を管理しているのですが、もう60代で独身。
今は住職がいないため、行事ごとなどで必要な時はよそから来てもらっているようです。
娘さんは結婚の予定はないのでしょう。わからないけれど。
娘さんがうんと年とったり亡くなったりしたら、お寺はどうなるんでしょう。
私は夫や亡き義母のような信仰心がないのですが、関係ないもののお寺の先行きは気になります。
廃寺になるのか、だれか継いでくれる人が現れるのか。
子どものころから割とお寺に行っていた夫も、先のことは何も知らされていないようです。
だんだん人が少なく
うちの子どもが小さいころは、地元の人が集まっての行事ごともあったようですが、最近は地元の人も年を取ったり引っ越ししたりでお寺に来る人も少なくなっているようです。
それに伴って行事ごともしないようになり、余計に人が集まらなくなっているみたい。
そうなると人目がなくなるためか、最近、仏像の盗難にあったそうです。
高価な美術品でもないはずですが、売るために盗んだのでしょうかね。
そして、以前の台風で瓦屋根が傷んでいたのを、お金がなかったのでようやく修理できたそうです。
このお寺に関する話は、こういう残念なことばかり。
やる気があれば
小さなお寺でもやる気があれば宿坊として人を泊めたり、各種教室やイベントに貸し出したり、工夫しているところもあるのでしょう。
でもこのお寺は何もしていないです。
そもそも交通の便が悪いし、敷地もそれほど広くない、山が迫っている、何もかもが古びているなどなど、人が集まる場所にするには問題ばかり(私の目から見て、です)。
当の本人(先代住職の娘さん)は、どう感じているのでしょう。
なんとかしなければと思いながらここまで来てしまったのかも。
お寺に行く地域の人がだんだん少なくなっていることも、仕方ないと考えるしかない状態かもしれません。
人が少なくなって社会が縮小していくのは時代の流れかもしれませんが、見ている者にとっては寂しい光景です。
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