「68歳、つつましくも贅沢な暮らし」(なかはらけい子 大和出版)を読みました。
「年金3万+α、好きな場所で好きに生きる」というサブタイトルが付いているように、よくある、少ない年金でも工夫すればこんなに楽しく暮らせますという内容かと思いました。
そうなんですが、何ともご本人が楽しそう。
収入事情
八ヶ岳のふもとで一人暮らししているなかはらさんの収入は、年金3万のほかに、ネット収入が月平均5万くらい(染織家としての染物や作った洋服をネット販売しているそうです)、YouTubeは月平均2万、他の収入が年間30万、息子からの仕送り月3万。
息子さんの仕送りは貯金しているそうなので、いくら持ち家といっても余裕はなさそう。
食べる物以外にも何でも手作りして、家の手入れまでも自分でやっているのはお金をかけたくないのが理由のようですが、何かを作ることがお好きなのでしょうね。
壁の塗り替えなどのDIYもやっているそうです。
好きなことをやるために
なかはらさんは体験工房の染講師を18年間続けていたそうです。
それまでも好きなことをやっていたけれど、もっと好きなことをやろう、YouTuberになろうと思って仕事を辞めたのが、63歳のとき。
登録者が1000人になるのに1年かかったそうですが、現在は3万人。
「とにかくYouTubeでもほかのことでも、あきらめずにコツコツ頑張れば、きっとなんとかなると思っています」。
やりたいことは山のようにあるというなかはらさん。
68歳という年齢で、好奇心旺盛な暮らしができるのはすばらしいです。
人気の動画
この本を読む前になかはらさんの動画を先に見ました(「ウリウリばあちゃんの楽しい田舎暮らし」)。
本は落ち着いた雰囲気になっていますが、動画はもっとパワフルではっちゃけた感じ。
動画のほうが、なかはらさんの魅力がより強く出ていると思います。
かけ声をかけながら薪を割ったり、草刈りをしたり、縄跳びしたり。
あまりキチンとした性格ではなさそうで、動画のコメントで「口に物をいれたまましゃべらないほうがいい」とか「ぬか漬け容器の縁にぬかがいっぱいついている」とか指摘されているそうですが、改められないそう。
そんなところも人気の秘密かもしれません。
なかはらさんは夫と離れて暮らしていて、結婚以来長く一緒に暮らしたことがないという独特の形態です。
世間の目なんか気にせず暮らしていけるのは、自然の近くにいて、「好きなことをやる」という生き方のせいかも。
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