寝落ちテクニック「メンタルウォーク」

早く眠りたいのに、横になるとあれこれ考えてしまって眠りにつけないことがあります。

ちなみに「羊の数を数えるといい」というのは迷信だそうで、寝落ちするまでの時間を伸ばしてしまうだけだとか。

イギリスの神経科学者で睡眠研究の第一人者であるマシュー・ウォーカーが不眠症に効くという「メンタルウォーク」というメソッドを勧めています。

自然の散歩道

メンタルウォークのやり方は、よく知っている散歩道を思い浮かべます。

森の中の散歩道や、山登りしたとき、海辺を歩いたときに通った道など。

より高い効果を得るためには細部までしっかりイメージすることが大事だそうです。

玄関のドアを開け、階段を下り、散歩に出かけるところから始め、イメージが鮮明に立ち上がるまで集中します。

このルールを守れば、数分後には寝落ちして、気付けば翌朝アラームで起こされている状態になっているそうです。

実際に行くのと同じ効果

なぜ「メンタルウォーク」にそこまでの効果が期待できるかというと、自然の中の散歩と同じ効果が得られるから。

脳の知的な部分は自分が安全な場所にいることを分かっているけれど、ホルモンや神経伝達物質をコントロールする領域はまったく理解していません。

自分の想像力を働かせることによって、心を落ち着かせ、リラックスさせるホルモンの分泌を促します。

思いつかないときは

森や海辺の散歩道を思いつかない場合はどうすればいいのでしょう。

その場合、昼間にアイデアを探しに行くことを勧めています。

実際に散歩に出かけるほか、バカンスの写真を見て、寝床でイメージできるように細部まで注意します。

ベッドに入る前に、心が落ち着く風景の写真を見たり、波や雨などの自然の音を聞く方法もあります。

脳の性質

この方法は「脳は想像と現実を区別できない」という性質を利用しているのですね。

実際にはベッドの中で横になっているけれど、自然の中の散歩道を詳細に想像しただけで、実際に自然の中にいるのと同じリラックス効果が得られ、すんなりと眠りにつけるということのようです。

ということは、不眠に一番効くのは「自然」ということでしょうか。

私もやってみようと思ったのですが、森の中や海辺の散歩道を思い出すことができませんでした。

まったく行ったことがないわけではないけれど、詳しく思い出せるほど馴染みはないです。

だから中途覚醒するのかな。

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